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2005/02/21

とれちった!の2

 前回からの続き。
 先々週末に歯の詰め物がとれてしまったわけだが、昨日歯医者に行って新しい金属を詰めてきたのであった。昔と違って施術の痛みがほとんど無いのには感心する。

 まだ高校生だった頃(注1)、当時、歯医者など何処でも良いだろうと、一番近所の医院を選んで治療したことがある。(.....間違いだった。医者は選べ。)そこの先生は見た目大丈夫かよ、と思うほどヨボヨボの“じじい”で、俺の治療の終わった数ヶ月後にお亡くなりになった。ま、逝く直前まで現役で活躍されたのだから、あっぱれな話しだが、患者にとっては迷惑なことであった。だってピンセットを持つ手が震えてるんだもん。またその先生の施術の痛いことと言ったら無かったな。毎回拷問のようだったが、一つだけ勉強になった。ある時、歯を削りながらじいいが言った。

チュイ~~~ン! イ~~ンイ~~ン.....
「あががっ!」
「...痛いかね?」
「(痛いっちゅうの!)...が、がいぎょうぶげふ。(だ、大丈夫です。)」
「そうだな、我慢出来ない痛みはないからな。」
(なぬ?)

痛いながらも妙に納得しそうになる。(そういうものなのか?)

 治療最後の日。じじいの震えた手は、俺の患部に針のように先のとがったピンセットを突き立てた。もちろんわざとではない、手元が狂ったのだ。

バキッ!
「おお、こりゃいかん。」

その時の俺は、心臓に電気ショックを与えた瀕死の患者のように、椅子から跳ね上がったはずだ。生まれて初めて気が遠くなる痛みというものを体験した。気持ちが良くなって意識が飛ぶ寸前、

バキッ!
「いかんいかん。」

またもや強烈な痛みによって、跳ね上がりつつ今度は現実に引き戻された。
 その後その痛みは引くことが無く、退院後もたっぷり六時間は悩まされた。歯神経から直接脳みそを引っ張られるような気色の悪い強烈な痛さであった。

 数年経って、別の歯医者に行った時、あの時の痛みは何だったのかと拍子抜けするほど、医療技術の進歩を実感した。あのじじいがまだ生きていたなら、何の疑問も持たずにまた同じ医院に通っていただろう。
 じじいよ、安らかに眠れ。

※注1)よくよく思い出すと、高校卒業後のことであった。訂正することで文章内容に大きな影響が出るわけでもないが、俺自身の記録として、記述はなるべく正確にしておきたい。

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