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2005/02/18

パニック!その2の3

 不審者の侵入に気が付いた俺であったが、その男の手にはなんとナタ(鉈)が握られていた。

---前回からのつづき---
 瞬時に死を覚悟したのは何も大げさなことではない。
 「ナタ」というものをご存知だろうか?一言で説明すれば、棒状の斧といったところか。用途は、山に入って道を切り開くときなどに、目の前の障害物を、なぎ倒したり、薪を割ったりすることに使う。その凶暴性は刃の切れ味ではなく、むしろその重さにある。ハガネの厚みが 1 センチ以上あるものもザラにあり、だいの男が振り回せば、厚手のテーブルだって叩き割るのは難しくないだろう。俺の父親は山国の出身なので、トラックの板バネ(サスペンション)で自作していたくらいだから、俺自身もその怖さを充分過ぎる程良く知っている。そんなもの振り回された日には、例え腕で防いだところでその勢いを止めることは出来ない。片腕の、頭蓋の割れた死体の一丁上がりといったところだ。

 男が持っていたのは刃渡り 40 センチ、柄が 30 センチといったところか。実用的なサイズぎりぎりの、嫌になるほど大振りのものであった。

---つづく---

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