2005/05/09

心機一転!

 先日、実家の引っ越しが完了した。だらだらと、二ヶ月以上もかけ、ようやく終わった。移転先は、元いた場所からそう離れたところではないのだが、両親にしてみればこちらに根付いてから、ほとんど初めての引っ越しだ。結婚した二人がそこで一から生活を築き、苦楽を共にして二人の子供を育て上げた四十年。その間、木造の平屋に住み続けていたわけであった。両親にとって、おそらくこの引っ越しには特別な意味があったのだろうと思う。
 家というものは不思議なもので、人の気配がなくなると途端に寂(さび)れてしまう。部屋から荷物が減って行くたびに、どんどん古びていった柱、壁、床。その痛々しいことよ。全て運び出された時、慣れ親しんだ家は、廃墟となった。

 両親にとって、人生の 1 ページが確実に閉じられた。新たなページも開かれた。

 俺は俺で、最後に無人の家に立ち寄り、子供の頃に貼り付けたシールを写真に納めてきた。懐かしさがこみ上げる。

トイレの取っ手付近に貼られたクワガタシール。↓
トイレの取っ手付近に貼られたクワガタシール。
柱の最上部に貼られたウルトラマン・エース対怪獣のシール。↓
柱の最上部に貼られたウルトラマン・エース対怪獣のシール。

 何れも三十年以上前の年季の入ったものだ。写真を撮った後、「お世話になりました。」と、一礼して部屋を後にした。

| | コメント (3) | トラックバック (0)