2005/05/19

ジンギスハーン襲来!(北海道あれこれ外伝)

 狂牛病問題で不安を感じる消費者や、実際の輸入規制もあって、牛肉がちょっと嫌われ気味な昨今。それに代わって消費が伸びているのが羊のお肉なのであ~る。東京あたりじゃ軒並みジンギスカンのお店が開店しているとの事。なんでも  TV の健康番組で羊肉がヘルシーだと紹介されたのがキッカケらしいが、理由はそれだけじゃない。チルト冷蔵など、肉の風味を壊さない輸送法が開発されたことも手伝って、羊肉(ラム)の旨さに皆が気づき始めたのだ。

 北海道は、帯広に、“みどり食堂”というジンギスカンしかやってない、さほど大きくもない店がある。7~8年前、現地で仕事が終わった際に、夕食に連れて行ってもらった場所がそこだった。以前食べた記憶が定かでないほど久しぶりのジンギスカン。たいして良い印象も残っていなかったが、この“みどり食堂”の肉を一口食べて印象が一変した。これほどラムが旨いとは思わなかった。懸念していた臭みなど微塵もない。1cm 以上も厚みのあるラム肉は、ミディアム・レアで食うのが正しいらしく、焼きすぎると店のオバチャンが見てられないとばかりに、テーブルまでやって来てくれて優しく焼き方をレクチャーしてくれる。が、更に信じられないのが、その相当旨い肉の味を上まわらんかとする、肉の付けダレだ。味は味噌と醤油の二種類があるのだが、どちらも絶品。それを舌で分析しようとしたが、サッパリお手上げ。完璧なバランスが、味の複雑さを感じさせない。通常ジンギスカンのタレには、甘みにリンゴなどの果物を使う。しかし、使えばわかるはずだが、“みどり食堂”のは本当にわからなかった。あの上品な甘みはどうやって出しているのか? もう太刀打ちできない旨さであった。(今思えば白ワインかな? とも思うが。)
 おすすめは味噌味かな。ジンギスカン特有の鍋ではなく、平たい鉄板で半分煮込むように焼くのが珍しいし、ガツガツ食べられる。

 帯広に行ったら、駅でタクシーに乗り、「みどり食堂」といえば間違いない。一度行ってみよう。北の大地にジンギスカンの極北がある。

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2005/04/06

北海道あれこれの3

 北海道の釧路にて、取れたてのサンマに舌鼓を打つ俺であったが。

 前回からの続き。
 “さんま苦いか塩っぱいか~” なんて歌(「秋刀魚の歌」佐藤春夫:作)もあるように、サンマの腸(ワタ)は苦いものだ。この味は子供には分らんだろうが、慣れてしまえばこの苦味を味わわないとサンマを食った気がしない。ところが、ここ釧路で食べたサンマの腸はクリーミーで、苦味など微塵もなかった。(旨っ!)何に例えようか。そうだな、カスタードクリームの食感だが、決してベタ付かずあくまで軽い。味は鱈の白子とアンコウの肝の良いところを掛け合わせたとでも言おうか、くど過ぎず、ほのかに甘い。とにかくサンマのイメージが変わるほどの衝撃だった。(新鮮とはこういうものだったのか。)
 いい加減腹もふくれてきたところに大振りのサンマを食べた俺であったが、初めての旨さに欲を出してもう一本手を出した。頭を丸ごと食べた後、腹の部分を箸で開いて中を確かめる。いつもなら暗灰色または褐色であるはずの腸が、見事にクリーム色であった。繰り返すが、新鮮とはかくも凄いことであったか。
 一通り納得した俺は、腹のふくれ具合からも、これが今日の最後の食べ物だと思いながら、サンマにかぶりついた。もうその頃には、“サンマの腸を食べる珍しい奴”という話しが周りに伝わっていたようで、数人の好奇の目に気付きながらも、俺は満面の笑みを止めることが出来なかった。

 最近覚えた料理に「サンマのわた焼き」というのがある。割烹店でお酒を飲むような飲んべぇなら、ご存知かも知れない。比較的新鮮なサンマを三枚におろし、腸を裏ごししたものに、酒、醤油、砂糖、卵黄などでのばしたタレを塗りつけて焼くだけだ。詳しい調理法はネットで検索して欲しい。手間はかかるが乙な食べ方もあったものだ。

 あぁ、あの釧路で食べたサンマで“わた焼き”やったら旨いだろうなぁ。

---つづく---

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2005/03/11

北海道あれこれの2

 続くかどうか分らなかったこのテーマ、もう一回くらいは引っ張ってみようかと.......。

 ところが、いきなり北海道から話題は逸れてしまうわけです。(笑)
 先日、どっちの料理ショーという TV 番組で、きりたんぽ鍋が紹介されていた。秋田名物ですね。見ていたら食べたくなっちゃったので、さっそく我が家でも夕食で作ることにしたのです。具材には“芹(セリ)”が欠かせないそうで、しかも根っこが旨いとか。普段なら捨ててしまうところですが、あえて挑戦して食べてみました。おお! シャキシャキした歯応えがたまりませんな! これから芹の根は捨てずに食べようと思います。しかーし! 嫁が職場でそのことを秋田出身の方に話すと、「そんな土臭いところは、普通食べない。」と、アッサリ言われたそうです。意外とそんなものかもしれません。

 さて、北海道に話しを戻そう。
 十年くらい前、帯広で出張を終えた俺は、折角だからとそのまま観光を決め込むことにした。旅費が浮くだけでも儲け物だ。以前から行ってみたかった釧路湿原へ行くことを、出張先の会社の方に何気なく話すと、なんと、釧路支店へ帰る社員さんを紹介してくれて、その方の車で送ってもらえることになった。(ラッキー!)ありがたい話しである。
 通常、仕事が終わった頃には、既に日が暮れていることが大半だ。移動すると言っても北海道の夜は暗く、本来なら眼前に広がっているであろう悠然たる風景も、いつもは暗闇の中。ところがその日の仕事終わりは昼過ぎだったので、釧路へ向かう車中、俺は北海道の風景を十分に満喫することが出来た。
 連日の寝不足で疲れていたのか、いつの間にか寝てしまっていたらしい。同乗者に起されて気が付くと、既に釧路の営業所に到着していた。お礼を言って別れようかと思っていたら、折角だから所内で行われているバーベキューに参加してくださいとのお誘いを受ける。それはさすがに厚かましいので断ろうとしたが、人数も社員の家族を含め、50 人前後参加しているので、一人二人増えようが減ろうが態勢に影響はないとのこと。そんな風に、こちらに遠慮させまいと、色々お気遣いさせるのも逆に失礼かと思い、飛び入りさせてもらうことにした。
 地方に行くと食べ物がやけに旨い。それは喜びであると同時に、普段、自分が食っているものは一体何なのかと、その度に思い知らされる。北海道は特に顕著だ。頭に来るほど食い物が旨い。肉も魚も野菜も何もかも旨い。しかも出張で行ったりすると、現地の方が、さらに美味しいお店を紹介してくれたりして、時々信じられないほど幸福な思いをすることがある。と、まぁ、そこら辺は別の機会にすることにして、バーベキューでの話しに戻す。
 旨い肉、野菜を食らい、北海道最高! なんて思ってるうちに朝取れたてというサンマが届いた。見事としか言いようがない大振りの丸々としたサンマだ。さっそく網に乗せて焼く。時々ハゼながら焼けて行くその姿を見ているだけでも幸せである。ところが折角食べ頃になっても、誰も手を付けようとしない。地元の人にとっては珍しくも何ともないのだろう。(この贅沢者め!)な~んて、つい毒づきたくもなる。俺は遠慮無くサンマにかぶりついた。言い忘れたが、俺はサンマを頭から骨ごと食ってしまう。他人には、その光景を見られる度にビックリされてしまうので、なるべく人目を避けるように食べたつもりだが、50 人もいればどちらを向いても人がいる。案の定、一人の男性に見られてしまい、どうしてサンマを頭から食べるようになったのか説明する羽目になった。やれやれ。一通り説明した後、お楽しみの腸(ワタ)の部分にかぶりつくと、更に驚かれてしまった。これには予想外。どうやら地元の人はサンマのハラワタなど食わんらしい。「そんなの捨てるだけで、畑の肥やしにもしないぞ!」とのこと。こちらでは、漁で捕れた小魚などは、一々食わずに畑に撒いてしまうのだそうだ。サンマの腸を食うなど言語道断というわけか。


---なんだか長くなりそうなので、つづく---(笑)

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2005/02/19

北海道あれこれの1

 キンヤ氏の日記「今日の愚痴」(月に一度リンク先が変わるので、できればカセ通信のメニューから辿って欲しい。)では、ただいま北海道旅行記が連載されている。コメントを付けたいのだが、残念ながらブログではないのでこちらに書かせていただく。(キンちゃん、そろそろブログにしたら?更新簡単だよ。)

 北海道というと、一時期仕事で随分通ったものである。函館、札幌、帯広、旭川、釧路.......懐かしいなぁ。ま、所詮は仕事であるから、観光らしいことは殆ど出来ないのであったが。
 現地に行ってみないと分らない事というものがある。キンヤ氏も日記で書いていたが、冬の北海道(特に観光名所)では、台湾人と遭遇する確立が非常に高い。ホテルで朝食を取ろうものなら、バイキング会場では中国語らしき言葉が飛び交っているのであった。最初は不思議であったが理由が分かれば何のことは無い。雪の降らない台湾に住んでいる人にとって、雪の北海道は超人気観光スポットなのだ。札幌雪祭りの時など、ホテルによっては利用者の半数近くが台湾人で占められているのではなかろうか。

---つづ...かないかも。---

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